「三線生活」始めました

ブログ「三線生活」をスタートしました。

私は現在東京で三線生活を送っています。
三線に初めて触れたのは、沖縄に行くようになって10年ほど経ってからのことです。以来、その魅力にすっかりはまり、弾くだけでなく作ることにまで手を出し、今では三線中心の生活を送っています。
沖縄以外の土地で三線を続けていると、難しいことがいろいろ出てきます。

買うのは?
習うのは?
修理するのは?
などなど・・

沖縄であればなんでもないようなことも、沖縄以外の場所では不自由をしてしまいます。
ちょっとしたものを買うにも、売っている店が近くになかったり、ネットで買うと写真と実物のイメージが違ったりすることもあります。
距離があるので送料も高いですね。三線の修理のために宅配便で送るだけで片道3,000円くらいは掛かります。

練習する環境も違いますね。沖縄の人のように上手くなりたいと思えば思うほど、東京での三線生活に壁を感じるようになります。
沖縄の生活や文化に密着した民謡なので当然かもしれませんが、沖縄の人たちはやはり段違いにうまいんですよ。子供でも上手に歌い奏でます。
コンクールで沖縄に行くと、小学生の子供たちが大人に混じって受験していますが、そのうまいこと! 母親の胎内に居る頃から沖縄民謡を耳にしているからでしょうか、リズムや曲調が細胞のひとつひとつまで沁みこんでいるようにさえ思えます。
私なんぞは北海道で生まれ育っているので、細胞に沁み込んでいるのはソーラン節ですかね(苦笑)
それはさておき、沖縄で三線を学んでいる人達に比べるとかなりのハンデがあるなぁ、と感じるワケです。
そんなハンデを少しでも埋めようと、この数年悪戦苦闘を続けてきました。

また、三線は歌い奏でて楽しいだけでなく、熟練した匠の手で作られた三線は工芸品としても素晴らしいものです。
一方、粗悪な製品も多く流通していて、悲しい思いをすることも少なくありません。私自身、何度か唖然とするような経験をしました(いずれも沖縄の工房で製作されたモノです)。私が自分で三線を作ってみようと思った理由です。

かなり回り道をしましたが、ようやく現在の先生と出会い、信頼できる三線工房を見つけました。
粗悪な三線を入手したことがきっかけで、皮張り以外の修理なら自分でできるようにもなりました。(これについてはあらためて書きます)

私の経た回り道をお伝えすることで、同じような思いで三線に取り組まれている方の回り道が少しでも減ってくれたら良いなぁと思いつつ、少しずつ記事をアップしていきたいと思っています。