唄三線のコンクールなるもの

11月12日、宮古民謡保存会主宰「宮古民謡コンクール」を受験してきました。
優秀賞部門で課題曲は「なりやまあやぐ」。無事に賞状をいただいて帰ってまいりました。

上の写真はコンクール受験会場のステージ。受験者は、正座、椅子、立ち弾きの3つから選んで演奏できます。

コンクールとは?

さて、このブログでもたびたび登場する「コンクール」。沖縄民謡や沖縄古典音楽の各流派で行われているものです。
コンクールというと、演奏の技術を競い、審査員が技能の優劣を判断して順位がつけられるイメージがありますが、そうではありません。
沖縄の唄三線の世界では、コンクールは段位試験のような存在です。
審査員の先生方の前で演奏し、採点・審査によって合否が決められます。

最初に受験するのが「新人賞」。次いで「優秀賞」→「最高賞」といった段階で上の段位に登っていきます。
新人賞に“合格”しないと次のステップに進むことができません。コンクールが開催されるのは年に1回。つまり1年に1段ずつしか階段を登っていけないのです。流派によっては合格して2年経過しなければ次に進めないところもあるようです。もちろん不合格だと翌年までチャンスはお預け。
沖縄の唄三線界にはたくさんの流派がありますが、ほとんどの流派でこのような段位試験が行われているものと思われます。

最高賞に合格すると「教師免許」の受験資格を得ることができます。
コンクールの受験資格は流派横断的にはなっておらず、途中で流派を乗り換えると、また新人賞から始める必要があります。

私の場合、唄三線を始めて1年後に「沖縄民謡保存会」という会の新人賞を受験。2年目に優秀賞に合格して、順調に進めたかにみえました。
ところが3年目でいよいよ最高賞を受験というタイミング、コンクールの2か月前に所属していた民謡研究所の師匠が会を脱退して別流派を立ち上げるという”事件”が発生。直前で道を閉ざされてしまったんです。
同じ頃に現在師事している松山雅一先生に出会い、先生が所属している宮古民謡保存会で新人賞から階段を上っていくことにしました。

来年はようやく最高賞を受験できます。

宮古民謡保存会のコンクール

私が所属する宮古民謡保存会では、1年に1回(11月)コンクールが開催されます。
開催地は宮古島ではなく、沖縄本島の糸満市で行われます。会主の国吉源次先生はじめ、役員の先生達も那覇周辺で活動されているからなのでしょう。
新人賞、優秀賞、最高賞の3部門が行われ、同じ日に教師試験と師範試験も行われます。

課題曲は次のとおり。

  • 新人賞:「米のあら」「豊年のうた」の中から1曲(本人の選択)
  • 優秀賞:「なりやまあやぐ」「池間の主」「長山底」から1曲(抽選)
  • 最高賞:「トーガニアヤグ」「豆が花」「多良間ションカネー」から1曲(抽選)

抽選が行われるのはコンクール当日のおよそ1か月前。
それまでは満遍なく3曲を練習しなさいよ、ということなのでしょう。

審査は会主の国吉源次先生と師範の先生達の5名で行われます。
そう、目の前に大御所が5名ズラッと座り、ペンを持ってこちらを見ている前で演奏するワケです。その後ろには、受験者の家族や関係者の方達が座って演奏を聴いています。
正直手が震えますね。

受験エントリーは、自分の師匠の推薦がなければできません。
今回いっしょに受験した名古屋の方達は、事前に所属の研究所で”プレ”コンクールを行って、その合格者だけが本試験にエントリーできたとのことでしたが、どの方もハイレベルでした。

合格発表は当日中に行われ、合格者には賞状と、後日メダルが授与されます。

さて、来年は最高賞です。
コンクールが終わって弛みきった気持ちを切り替えていかなければですね。

我が家に来てもうすぐ9か月のレオン。
少しずつ馴れて、オモチャで遊ぶようになってきました。
次は爪切りに挑戦、、、できるかな。

不定期更新(笑)の本ブログ、今年はこれで書き納めです。
皆様、良いお年をお迎えくださいませ!

 


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