三線の弾き過ぎ? ~左手小指の腱鞘炎対策
猫の話をしてからすっかりご無沙汰をしてしまいました。
実は、去年患った左手小指の腱鞘炎が再発してきまして、ここ一月ほどはほとんど三線に触れていないんです。
これじゃぁ、三線生活といえませんね(苦笑)
Contents
腱鞘炎とは?
腱鞘炎とは、腱鞘(腱を包んでいる腱のトンネルのようなもの)が腱とこすれ合う刺激を受けることで炎症が起きている状態です。症状としては、指を動かしたときの痛みや引っかかり感、特に朝のこわばり感です。
使いすぎが原因で、腱鞘のあるところならどこにでも起こる可能性があるそうです。一般的には手首や親指に起こることが多くて、小指というのは少ないようですね。
通院している手の専門外来で、私以外にも小指の症例がある人が1人おられるそうですが、津軽三味線の弾きすぎによるものだそうです(苦笑)
最初に痛みを感じたのは去年の夏ごろ。
9月に初めて沖縄居酒屋さんのライブに出演させてもらうことになって、かなり練習に熱を入れていた頃でした。二上げ、三下げといった楽曲も多くなってきて、高い方の「七」とか「八」を押さえることが増えたことも大きかったと思います。
簡単に言うと、押さえ方がマズかった(笑)
八の勘所を小指で押さえるやり方は、演奏する人や先生によっても色々あると思います。親指はいつもの位置に置いたままで押さえる、あるいは親指含めて手をスライドさせて押さえる、などなど。手の大きさによっても個人個人で工夫しないといけないのだと思います。
私の場合、中途半端に手が大きいこともあって、親指はいつもの位置に置いたまま、小指を広げて押さえていました。肉体に不具合が出たということは、やはり自分の身体に合わない弾き方をしていたんでしょうね。
で、四谷にある「手の外科」という専門外来に行くことになったワケです。
腱鞘炎を治すには
ドクターからの説明では、腱鞘炎の療法には大きく3つ方法があるとのこと。
- 局所を固定して安静にし刺激を少なくする。急性期を過ぎればストレッチが有効なことも。
- 腱鞘内に局麻剤入りのステロイド注射をして症状を抑える
- 手術(腱鞘の一部を切り開いて腱との摩擦を減らす)
その時はライブが迫っていたこともあって、ステロイド注射にしてもらいました。
このステロイド注射、効果が現れるまでに数日、その後半年くらいは効果が持続するそうです。私の場合、4日目くらいには嘘のように痛みがなくなっていました。ホント、嘘のように。
でも、ステロイド注射には無条件に喜べないことがあります。
1つは、注射が恐ろしいほど痛いこと。
背中がのけぞるほど痛いです。注射をする瞬間、ナースがガシっと私の手を抑えつけたのは、驚くほどの痛みで手を動かしてしまうのを防ぐためだと理解しました
2つ目は、いずれ効果がなくなること。
去年の8月に注射を打って、痛みが再発したのがこの春ですから、やはり半年チョイというところでしょうか。痛みがないことを良いことに、調子に乗って「狩俣のイサミガ」の練習ばかりしていたのが良くなかったのか。。
効果は個人差もあるようで、短い人だと3か月くらいしか効果が持たないということでした。
3つ目は、ステロイド注射は同じところに3回までしか打てないこと。
3回を超えると、徐々に腱が細くなって切れてしまうこともあるんだそうです。恐ろしいですね。
なので、今回はストレッチを3か月ほど試して、症状に変化がなければ手術にしましょう、ということになりました(汗)
ストレッチを始めて約2週間経ちますが、今のところ変化なしです。
小指以外にも、最近は声が出なくなったり、足の肉離れを起こしたりと、いろいろ災難があって三線に触れていませんでしたが、そろそろ再開しなくちゃです。
前回の稽古で、小指に負担の少ない押さえ方を教えてもらいました。今までは無理に小指を伸ばしていたんですが、手のひら全体をかぶせるようにして小指を持ってくるようにしました(親指位置は変えず)。
これでチャレンジしてみます!
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ということで、とりあえずウチの猫の寝顔でも見て癒されるとしますか(^^)
今日も最後までお読みくださりありがとうございました!
ディスカッション
コメント一覧
腱鞘炎の早期完治を祈ります。
ステロイド注射…恐いッス!
私は高校の部活でやってたバレーボールの練習中に突き指をして、以来左手人差し指の第一、第二関節がキチンと曲がりません。
普通の突き指ではなく、皮膚からは飛び出ませんでしたが第二関節が外れて手の甲側に突き抜けるほどのヤツでした。
よって、「上」と「五」の勘所の押さえが甘くなってしまいます。
特に早弾き曲ではスッキリしない音に聞こえているでしょうね?
昔通ってた三線教室でも、いつも「ちゃんと正しいポジションを押さえなさい!」と注意されていましたが「スミマセン」と言いつつも、心の中では「だって曲がんないんだも~ん!」と言い訳しておりやした。
(´д`|||)
kurosakiさん、ありがとうございます。
それにしてもkurosakiさんのは「突き指」のレベルじゃぁないですよね?
想像しただけでも恐ろしいです。
私の場合は強く押さえ過ぎかもしれないとも言われております(苦笑)
他の楽器をやったことがないので、手加減がわからないのかもしれませんね。
ドクターに原因を尋ねたとき、「使いすぎと、、、加齢ですね」と言われました(苦笑)
最近は医者に行くと「加齢」というキーワードが必ず出てきます。
できれば「華麗」といきたいのですが。。。
腱鞘炎、イヤですよねーっ!!
激痛!!という訳でもないのですが、いつも遠くのほうで痛い感じ?が本当にイライラしますよね。
僕も職業柄、腱鞘炎とは長ーーーく付き合ってます。
ステロイドや温熱療法、ストレッチからペインクリニックetc、ありとあらゆる事をやってきました。
仲間内では手術したものも多くいます。
昔と比べて、手術自体はだいぶ楽になっているようですし、僕もいずれかな?とは思っています。でも怖いんですよねー! ビビリだから(笑)
ずっと付き合ってきて、僕なりに得た解決法は《気にしない!》。
これにつきます(笑)。 斬新なアイディアでしょ?(笑)
乱暴な感じがしますが、今迄の経験上、かばって他の箇所を痛めるよりもトータルでの被害が少ないように思います。
一度なってしまうと、その部位を使わない以外に再発を防ぐ手立ても無いですし、気圧など天候の影響を受けますが、慣れていっちゃった方が良いのかな?と。
医学的にはどうなのかは解りませんが(笑)
とはいっても、鬱陶しい事には変わりありませんよね。
お大事になさってください。
寝るときに、サポーター的な手袋(他の指は切っちゃって)すると良いですよ。
東京カンプー堂さんも腱鞘炎でしたかぁ。
いや、職業柄ときいて納得!
ストレッチ毎日続けてるんですけど、朝起きたときの指のこわばりが前より酷くなったような気がしなくもないです(苦笑)
最終的に得られた答えが「気にしない」って(笑)
さっすがです!!
私は基本的に軟弱なんで、その根性にあやかりたいです。
寝るときのサポーターですね。
ありがとうございます。試してみますね!
お久しぶりー!急に三線のブログになっていてびっくりしました。それも本格的に勉強なさっているんですね。そんなにグッとのめり込める人が羨ましい。わたしは、三日坊主どころか、本当に二日しか続かなかったことがあります。
腱鞘炎と言えば、わたしも最近ベーカリーで働くようになって、洗い場も手伝っているので、手首や指の付け根が痛くなります。病院には行っていませんが腱鞘炎なんでしょかね。週2回しか働いてないけれど、回復する前にまた痛めるという感じです。売れ残ったペーストリーをもらえるので嬉しいのですが、どの世界も楽じゃない(笑)。
和美様
本当にお久しぶりです!
ブログを始めてみたものの、腱鞘炎に続いて足の肉離れで正座(稽古は正座なのです)ができなくなり、しばらく三線から離れていました。
最近ようやく再開し、ブログもそろそろ・・と開けてみましたらコメントをいただいていたので嬉しかったです!
腱鞘炎はかなり良くなってきました。
和美さんにとって手は大切ですよね。
くれぐれもお大事になさってくださいね!