宮古民謡について
私は沖縄の歌の中でも宮古民謡に取り組んでいます。
始めたころは、沖縄民謡や八重山民謡、ビギン等のポップスにも取り組みましたが、今はもう宮古民謡しかやっていないと言っても良いくらいです。
一方で、沖縄の民謡の中でも宮古民謡はマイナーだなぁ、とも感じています。
沖縄音楽に興味がなくても、「安里屋ユンタ」や「月ぬ美しゃ」、「てぃんさぐぬ花」、「谷茶前節」等をご存知の方は多いのではないでしょうか。
でも、宮古民謡を代表する「なりやまあやぐ」や「トーガニアヤグ」「伊良部トーガニ」等は、沖縄音楽のファンか三線をやっている方でなければご存知ないでしょう。
以前三線サークルに籍を置いていましたが、そこでも宮古民謡の楽曲はあまり多く知られておらず、知られた曲でも沖縄民謡風にアレンジされていたり、かなりいい加減に歌われていました。
私自身、やればやるほどに宮古民謡に魅了されています。この素晴らしい宮古民謡のことを少しでもご紹介できればと思っています、、、
が、まだまだ修行中で「これが宮古民謡です」と語れるだけの力量がありません。
今は、宮古民謡の第一人者である国吉源治先生の下、松山雅一先生(宮古民謡保存会師範)に師事して宮古民謡を学んでいます。
このブログでは、国吉源次先生から直接いただいた言葉や松山雅一先生から教わったことを引用しつつ、宮古民謡のこともお伝えしていきます。
国吉源次先生と松山雅一先生については以下をご参照ください。
Contents
国吉源次先生プロフィール
1930年 城辺町字新城で生まれる
1967年 第20回NHKのど自慢沖縄地区大会民謡の部優勝。
1968年 レコード発売(8曲入りLP)戦後初の宮古民謡のレコード
1969年 初リサイタルを故郷宮古島で開催。
1971年 那覇市で民謡研究所を開設
1990年 リサイタル「芸道四十年 国吉源次の世界」
1996年 CD「初恋」(東芝EMIより)
1999年 CD「綾語(あやぐ)」(クラウンレコードより) / リサイタル「芸道五十年 国吉源次の世界-宮古民謡の真髄を20世紀ヘー」 / 国吉源次編著「工工四」発売
2002年 CD「伊良部トーガニー」、CD「いらよい沖縄(うちなー)」
その他海外・県外公演多数
【主な役職歴】
・琉球民謡協会理事長(2期)
・琉球民謡協会副会長(1期)
・宮古総合芸能協会会長
・琉球民謡保存会理事長(2期)
・国吉源次官古民謡保存会会主
・琉球民謡保存会副会長(2期)
松山雅一 宮古民謡教室について
レッスン内容 個人レッスンがメインで、ご希望の曜日、時間で行っています。
場所 東京都足立区大谷田1-28-4
連絡先 090-8814-6776 E-mail:yuyanaure@i.softbank.jp
【松山雅一先生プロフィール】
1974年生まれ
2006年 宮古民謡保存会 教師免許
2009年 伊良部トーガニまつりグランプリ
2013年 宮古民謡保存会 師範免許
15歳からバンド活動を経て22歳で三線を始める。現在東京を中心に各地でライブ活動を行っている。
ディスカッション
コメント一覧
おはようございます。
やはり先生につかないと発音はデタラメでしょうが、「とーがにあやぐ」を練習中です。
宮古民謡をやるときに有名な表記ですが、私が持ってる工工四にも一番の歌詞
「大世照らし居す」の「す」は「す°」と書かれており、国吉源治先生のCDを聴いても「ず」(ズ)としか聞こえません。
三番の「あがす°かぎ ぬゆす°かぎ」も同じなのでしょうが、やはり解りません。
また、めちゃくちゃ恥ずかしいですが「いらよい沖縄」というCDに入っている国吉源治先生の「とーがにあやぐ」のチンダミもどの高さで合わせてあるのかさえ解りません。
私は声が低いので、普段ニ揚曲は「B♭.F.B♭」でやるのですが、CDに合わせて練習しようとしたら、上げても下げても音が合わないのです。
職人さんから何かヒントはありませんか?
また、教室で弾かれるときにはどの高さでやっておられますか?
kurosakiさん、コメントありがとうございます。
「す°」出ましたね(^^;
私自身まだ発音を詰める段階まで来ていませんので何とも言えませんが、教えてもらったことを書いてみると、、
口は「い」の形で、歯は完全に閉じずにわずかに開き、舌の前方を前歯の裏に当てて、「ず」と言ってみる。
ということらしいのですが、できているか自分でもよく分かりません(苦笑)
宮古島の中でも集落によって発音や言葉が異なるらしいので、何が正解かさえわからない、というのが正直なところです。
すみません、どなたかご教示ください!
源治先生のチンダミは時代とともに変化しているそうです。かなり高く歌っていた時代もあるようで、そういう時は五や六の二上げで歌っていたと聞いたことがあります。異次元ですね。
「いらよい沖縄」でのチンダミですね、今度の稽古の時に確認してみます。
ご存知かもしれませんが、Android端末をお使いでしたら「Maple」というアプリ入れると、ピッチとスピードを変更してMP3ファイルを再生できます。追加で「Maple JB」を入れれば、MP4も可能です。
今後も「職人さん」に色々教えて頂きたく、教則本を楽天でポチりました。
「改訂版声楽譜付宮古民謡工工四」著者、平良重信氏で102曲もあるから当分困らないでしょう。
発行元が「重信時計店」ってのが笑っちゃいますけど、らしくていいですね!
そういえば奄美大島でも、奄美民謡を色んな職業の人がCDを自主制作出版してたなぁ…
こんにちは、宮古民謡の独特の節回しが好きで、これから勉強しようとしています。CDでは長い曲でも、3曲ぐらいがせいぜいで、もう少し多くの歌詞を録音しているCDはありませんでしょうか、何せ独学なもので、CDが先生ですのでご存じだった羅お教えください。
赤司様
コメントありがとうございます。
宮古民謡という狭い世界の中でも流派がいくつかあって、同じ曲でも唄い方や工工四も異なります。
独学をされるのでしたら、お好きな歌者一人に絞って聴き込むことをお勧めします。あれこれ聴き散らしていくとワケがわからなくなっていくからです。ある程度ご自身のモノにできれば、後はご自分なりの歌い方にされれば良いと思います。
私は国吉源次先生が好きなので、ご紹介するとしたら国吉源次のCDになってしまいますが、よろしいでしょうか?
「宮古民謡特集」http://amzn.asia/d/g7JDOI3
「伊良部トーガニー」http://amzn.asia/d/hF7n1VV
ありがとうございました、私も国吉さんの歌は好きですが、宮古民謡特集は持ってなかったので早速みてみます。
ですが、宮古民謡工工四では七番まで歌詞がありますが、伊良部トーガニのCDでも二番録音されているだけです、せめて5番ぐらい録音されているCDはないものでしょうか、ほかの曲に関してもしかりでマイナーなもの(どこかの教室で録音されているものでもよいのですが)で、手に入るものはないでしょうか?
すいません、勝手な質問ですが。赤司。
赤司様、ありがとうございます。
曲は「伊良部トーガニー」についてでしょうか?(違っていたらごめんなさい)
源次先生の場合、伊良部トーガニーは1番と3番というパターンで歌われることが多く、収録も同様のようです。源次流の工工四では歌詞は3番まで載っているのみです。「琉球列島 島うた紀行」という本においても、伊良部トーガニーの歌詞は3番までようです。
他の曲のことでしたら、ご面倒でももう一度ご質問くださいませ。
よろしくお願いします!
何度もすみません、伊良部トーガニでもいいですが、インターネットで島のオバーが1地番から4番まで歌っていました。どうも地道に探すしかないみたいですが、三線生活さんは教室で伊良部トーガニを練習する時は何番まで歌っているのでしょうか。
Akashi
Akashiさん、ありがとうございます。
伊良部トーガニーは最難関曲のひとつで、残念ながらまだきちんとした稽古を受けるに至っておりません。
稽古をするとしても、國吉源次流では3番までかと思います。
お役に立てず、申し訳ありません。