黒木棹の補修① ~自分で補修したワケ

新年あけましておめでとうございます。
2018年最初の投稿です。今年もよろしくお願いいたします。

さて、2018年最初は私が体験した三線の補修について書いていきたいと思います。
上の写真は、今メインで使っているカミゲン材シラタ無しの三線です。
一見きれいに見えますが、これ、実は傷だらけだった棹をDIYで修理したものなんですよ。

こんなに傷だらけだったの?

この三線は、私が三線を始めて1年くらい経ったころに、沖縄の三線工房で作ってもらったのが最初です。
購入して半年くらいの時にチラ(三線棹の顔部分)の部分に少し凹んだような、薄い傷らしきものが浮かび上がってきたんです。とても気になって、沖縄の工房で塗りを剥がしてもらいました。
そして戻ってきたのがこちら。

  

全身が補修痕だらけ。
割れを埋めた部分も完全には埋まっておらず、隙間や気泡穴が目立ちます。
試しに補修痕を少し押してみると、ガラス質っぽい部分がパリパリと陥没していったんです。

えっ??
最初は何が起こったのか理解できませんでした。
ショックでしたよ~。私にとってはかなり高額な買い物でしたから。
どんな不良品を売りつけられたのかと怒りに震えました。

黒木は割れが出やすい

しばらくして正気を取り戻し、いろいろと調べていくと、次のことがわかりました。

  • そもそも黒木の実は割れやすいこと
  • 割れた部分を埋めて三線にしているのはよくあること
  • それにしても、こんなに簡単に埋めた部分が崩れるのはあり得ないこと
  • 割れのない黒木の棹もあるが、20万や30万では買えるもんじゃないこと

とくに私の黒木棹は割れが多く、工房によってはハネられるレベルの材だった可能性があります。上のチラの写真にうっすら写っていますが、これは芯材のちょうど真ん中部分をとったようにみえますね。通常、芯材の真ん中部分は割れや狂いが出やすいため、「シンクマヤー」と呼んで使用を避ける傾向があります。
そのうえ割れ埋めがスカスカでいい加減なこと。
まぁ、善良な職人さんの手で作られたものではなかった、ということですね。
製造元の工房に直談判をして無償修理をしてもらうことになったものの、しばらくするとその工房とも連絡がつかなくなりました。(後に廃業したことが判明)

漆塗りの実験経験

この半年前に、棹に擦り漆を施してみたことがあるんです。
いちにの三線」というHPがあって、よく参考にさせていただいていたのですが、そこで自分の棹に漆塗りをするという記事が載っていたんですよ。それを読んでからというもの、漆塗りDIYのことが頭から離れなくなりました。

もともと市販されている三線の黒塗りが好きじゃありませんでした。
角が丸くなるくらいの厚塗り。テカテカした仕上がり。いかにも合成塗料な質感。。
合成塗料で仕上げているのに「漆塗り」と言って販売している業者も中にはいて、許せない気持ちもあり、いつか本物の漆塗りをされた三線を持ちたいと思っていました。
でも職人さんにオーダーすると結構高いんです。

そんな思いでいたところに漆塗りDIYの記事ですよ。
子供のころから工作好きの私です。他人がやれるなら自分もやってみたい!!
やりたい気持ちが日増しにムクムクと大きくなり、沖縄の工房をあちこちあたって、塗りなしのカマゴン材の棹を入手しました。
そして擦り漆(拭き漆ともいう)の道具と材料を調達し、漆室を自作して、2か月かけて仕上げました。

最初の実験としてはまあまあの仕上がりだったと思います(自己満足)。
※すみません、写真も現物も今は手元にありません。
そんな経験をしていたので、棹に手を加えるということに対する抵抗がなかったのかもしれません。

さぁ、いよいよ工作開始!
あの時の高揚感は忘れられないですね。
でも、ことはそうそう簡単にはいきませんでした。

(続く)

今日も最後まで読んでくださりありがとうございました!
続きは、、、たぶん近日中に(苦笑)

 


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